ろろーろーろろ

たまに長く書きたくなる。錆びないように使っとけ。

「グラン・トリノ」感想

 

グラン・トリノ [DVD]

グラン・トリノ [DVD]

 

 イーストウッド監督作品かーと思ってたら、

終わってから主演も彼だと知った。

俳優もやってたなんて、

映画の中身に詳しくない私は全く知らなかった。


ずるいな。

カッコ良く年取っちゃって。


独善的で人種差別を隠さない頑固ジジイが、

越してきた隣人のモン族との触れ合いを通して

暖かく変わっていく。


映画好きの知り合いの評価がこぞって良かったので、

いつか観たいと思ってた。

 

すごく良かったよぉぉ。

 

最高の人生の見つけ方」といい、

何で外国の映画はご老人の魅せ方が

こんなに素敵なんでしょ。


黒 イエロー ユダヤ バカなしきたり

米食い野郎 朝鮮人


差別発言暴発。

何につけても家族にも他人にも

悪態ばかりついてたウォルトが

時が経つにつれて

逆に差別発言をした他人の話を聞いて、

何だそれ!?といぶかしげにするようになるのを見て、

暖かくなった。


「庭に入ったら殺す」が、
「あのチキン団子?入って」となり、


かつて銃を構えたの車泥棒(未遂)に、

家具を安く売り、
仕事を紹介し、
材料を自ら用立て、
絡むチンピラを殴る。


あのババアと言葉が通じない隣人のおばあちゃんを

俺もあんたが好きだと

自然に言う。



誰にも尊敬されず、

自分の罪を許せず、

人生に安らぎはない。


それが最後に自ら

安らいでいる、と笑う。


あんなバカどもが奪うには、

勿体なさすぎるものだったけど、

それほど急に手に入った安らぎは、

かけがえのないものだったんだろう。


とても素敵な映画でした。

特典を見るとさらにイーストウッドのファンになる。

 

 

(12.6.22記)